明けましておめでとうございます。

我々は今、自然や製品パフォーマンス、環境などの良好なバランスを大切にする「WELLBEING（ウェルビーイング）」という考え方をテーマに掲げております。

そしてその考え方を後押しするかのように、2019年は日本でもプラスティックのストローやレジ袋など環境問題への意識が一気に高まり、多くの企業が紙製のものに変える、或いはレジ袋を有料化するなどという対策を取り出すようになりました。また企業だけでなく、政府もその動きに対応するかのように、レジ袋の有料化を今年の7月から法律で義務付けることを発表しており、まさしく日本全体が大きく動き出してきたように感じております。

この問題は、2015年にドイツの海洋生物学者、クリスティン・フィゲナーが亀の鼻に入ったストローを抜く映像をSNSにアップしたことから始まり、2017年にアメリカのUCサンタクルーズ大学がプラスティックが及ぼす環境問題の論文を発表、その後、シアトル市でプラスティックストローの使用が禁止されたことが、今回のような世界的な動きにつながってきております。日本では4年たって、やっとそのような世界的な動きに追い付いてきたような状況です。

美容業界に於いても少なからずそういった影響を受けているようで、少子高齢化や美容師不足など様々な問題を抱える今、安心・安全やエコといったことを強みに掲げ、他店との差別化を図ろうとする美容室が増えてきたように感じます。

また、我々の掲げるこの「WELLBEING」という考え方は、日本だけでなく世界中でそのニーズが高まってきていると感じます。

オーガニックやボタニカルな食品や化粧品は元々ヨーロッパで生まれ成長してきましたが、ヨーロッパでは消費者が安心できるよう、そういった食品や化粧品は第三者認定機関に認証してもらうことが一般的です。

我々はこの考え方に倣い、第三者認証を受けた本物のオーガニックやボタニカル（ヴィーガン）の製品やそれを使ったメニューを美容室様に紹介していっております。今年は更にそういったことに尽力し、少しでも美容室様のお力になり、またそこに来られるお客様のご要望にお応えできるよう努めてまいりたいと考えております。

2010年台が令和の始まりとともに終わり、2020年台がスタートしました。この新しく迎えた2020年台はより良い世界に向けた個々の幸福と発展はもちろん、環境やサスティナビリティの進展といったことに人々はより力を入れていくものと信じています。こういった発展・進展のために、どのような人と繋がり、どのような場所へ行き、どのような時間とお金をかけて、どのような行動を取っていくか、我々が日々どのような選択を重ねていくかということが大きな違いに結びついてくると思います。

より良いウェルビーイングカンパニーを目指し、昨年の最終営業日には社内研修会を実施しました。パートナーとなっていただけるウェルビーイングサロン様と共に、お客様や社会、また地球全体により良いウェルビーイングソリューションを提供できるよう頑張っていきたいと思います。

今年も皆様がウェルビーイングな（健康で幸福な）一年を過ごされることを祈念いたします。

２０２０年１月１日

代表取締役社長　浅野全民