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新年のご挨拶

2023年の日本経済を振り返りますと、コロナに対応した行動制限が撤廃され、経済活動の正常化が進んだ1年であり、4年ぶりという言葉があふれた1年でした。
欧米では総じて高インフレが続いており、金融政策が引き締められ、この影響で円安が進んでおり、日本でも、輸入製品を中心に物価が上昇しています。
一方、経済活動の正常化は着実に進んでいます。昨年5月に新型コロナ感染症の分類が5類感染症に変更され、それまで行われていた入国制限などの規制も撤廃されました。これによって人流が回復し、「リベンジ消費」が経済を活性化させました。
観光地は外国人を含む多くの観光客の姿であふれてきており、美容室も以前と同じように、かつての賑わいが戻ってきています。
弊社ナンバースリーでは、2024年以降は下記のテーマに力を入れていきたいと考えています。

【再生循環型へのシフト】
世界的に我々は今、持続可能型から再生循環型への大きなシフトを目の当たりにしています。消費者は、安心安全な成分といったことだけでなく、アップサイクルや水を使わない製法のような地球にとって革新的な技術の実践も求めてきています。今後消費者は、企業に対してより広範な文化的関係を求めてくるでしょう。
環境意識が必須となったこの時代において、美容業界は変革の最前線に立っています。当社は、従来の持続可能型の考え方から一歩進んだ再生循環型へのシフトを理解し、顧客にその要因と意味合いを提供し、顧客と共に繁栄していくことを目指していきます。

【人間とAI】
アルゴリズムに支配されつつあるこの世界では、その技術革命を最大限に活用するためにも、逆に人間のスキルと感性が重要になります。アルゴリズム外で創造的な精神を持つ人やブランドはより大きな影響力を持つでしょう。ブランドは製品の購入が人の人生の複数の部分をどのように改善できるかに焦点を当ててくるでしょう。

【関係性の回復】
画面越しの快適さを求める一方で、現実の人間関係を失った消費者は、新しい形の親密さを求めています。健康は食事や運動を通じてある程度管理できますが、社会的つながりも生存にとって重要な健康要因として維持される必要があります。

【ポジティブなコミュニティの構築】
物価高騰や政治的不安定性、AIの台頭による真偽やプライバシーへの懸念、更にAIに仕事を奪われるといった新しい不確実性が起きてきています。コロナ禍でオンラインとオフラインの統合が進みましたが、人は新しいコミュニティの絆を築くことを求めています。ブランドと消費者はこのような不確実性に対処するために新しい形で協力していくでしょう。

【お金では買えないもの】
消費者は欲しいものや必要なものだけでなく、自分にとって価値のあるものを再評価しています。ブランドが消費者にとってどのような意味があるのかが、ブランドが社会的にどんな地位を表わすかよりも重要になってきます。

【課題と潜在的な解決策】
再生循環型を取り入れるには、複雑な規制、技術的な制約、市場の準備不足など、様々な課題に対処していかなければなりません。当社は、これらの課題の潜在的な解決策についてパートナーと協議していきたいと考えています。

【消費者行動:新常態への適応】
こういった変化に対して、倫理的に優れ、環境への負荷も少ない製品への好みが高まってきています。こういった新たな消費者の嗜好が購入決定やブランドロイヤルティにどのように影響しているかを探求し的確に対応していかなければなりません。

【将来への展望】
世界の美容業界の再生循環型への移行は、単なるトレンドではなく必要な進化です。当社はこの変革を見極め、信頼できるパートナーとともにこれらの変化に適応していきます。持続可能性は単なる保全にとどまらず、再生循環と革新についてであり、今後の美容業界の新たな基準を作っていくでしょう。当社もその新しい変化に対応していく所存です。

2024年、皆様お体には十分気を付けていただき、心身ともにウェルビーイングな1年をお過ごしいただけるよう祈念しております。

2024年1月1日
代表取締役社長 浅野全民

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