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清らかでありたい

hasu
神戸に移転してきて、早くも1年半が過ぎました。
梅雨の季節になると、会社の最寄駅からとても綺麗なハスの花が咲いているのが見えます。
朝、広い池に一輪、凛と力強く咲いているのを見ると力をもらえます。

ハスには他の植物にはない不思議なことがたくさんあります。
ハスの不思議な力は様々な分野に影響しています。

1つ目は、『ロータス効果』。

水中で育つハスの根(レンコン)は酸素を必要としていて、葉から酸素を取りいれて地中の根に送られます。したがって、葉が泥で汚れてしまうと酸素を効率よく根に運べません。
そのためハスは葉の表面に特殊な微細構造と化学的特性を持ち、葉の表面についた水は表面張力によって丸まって水滴となり、泥や小さい昆虫、汚れなどを洗い落としています。

この仕組みを『ロータス(ハスの英名)効果』と言い、ハスが美しい花を咲かすための工夫のひとつです。そしてこのことは私たちの生活にも利用されていて、最も身近なものだとお米がひっつかないしゃもじが挙げられます。その他にも屋根や壁面の塗装、ガラス面などに応用され、自浄効果を持たせているものがあります。

2つ目に、『清らかさ』。

みなさんお釈迦様の台座にハスが用いられていることはご存知でしょうか?
ハスの花は泥水が濃ければ濃いほど大輪の花を咲かせます。反対にきれいな水では小さな花になってしまいます。泥水とは人生におきかえれば、つらいこと、悲しいこと、大変なことです。お釈迦様は、人が美しい花を咲かせるためには泥水は必要であるということを伝えたかったようです。

このことは日常の仕事面でも同じことが言えるのではないかと感じました。難しい事や大変な事を乗り越えてこそ、大きな成長を成し得るのだと思います。

力強く美しい花を咲かせるハスのような研究者、女性でありたいと思います。

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