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理想のブラウン その2

3 hand
こんにちは研究の中西京介です。

発色はアルカリ剤によって変えることができる。

ヘアカラーは染料の組み合わせを変えることで色みを作っていきます。
ヘアカラーで主に使用される染料にはプレカーサー、カップラー、直接染料の3種があります。

その中で、面白い反応を起こす可能性があるのではと予測したのは、
カップリング反応(プレカーサーとカップラーの反応)。

理由は、染料にはそれぞれ反応する手を持っているから。
プレカーサーはすべて反応の手は1つ。
それに対して、カップラーは反応する手が1つのものと、2つのものがあります。

反応の手が1つのものは手のつなぎ方を変えることはできませんが、
反応の手が2つの場合はどちらの手で、手をつなぐかで色みが変わるはず。

結果は、非常に興味深いものでした。
プレカーサーと反応の手が2つのカップラーを使用し、アルカリ剤の種類を変えると、
全く同じ染料を使用していたとしても、発色を変えることができる。

その瞬間、理想のブラウンができると閃きました。

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